火曜日の出来事でした。
お仕事が終わって、友達に会いに友達のお家の最寄り駅まで行きました。
友達は訳あってすぐ行けないので、カフェでお茶しててほしいと連絡がきたので、
しかたなく駅前のカフェでお茶をしていました。
ちょうど今読んでいる村上春樹の『ノルウェーの森(上)』もあったので、
待つ事は全く苦にならなかった。
1時間くらいして、友達からの電話。
もう少し時間が伸びてしまいそう。という内容。
事情はわかっていたし、気にしなくていいよと告げ、
最後に、ごほうびは期待してるねと言って電話を切りました。
私は一旦本を読むのをやめ、タバコに火をつけた。
飲んでいたコーヒーは残りわずか…
さて、これからどうしよう。
ぼーっと考え事をしていた私に、隣の席に座って同じように本を読んでいた大学生くらいの男の子が声をかけてきた。
ナンパは完全無視なんだけど、その人が声をかけてきたのは、
何の本読んでいるんですか?というもの。
私が何故?と言う顔をしていたのか何なのか、その人は早口でこう続けた。
今、僕の読んでいる本がもうすぐ読み終えるので、これから買いに行こうと思ってるんだけど、おすすめがあれば教えてほしくて。
という事だった。
私はそれだったらと思い、
昔の本なんだけど村上春樹のノルウェーの森を読んでいると言うと、
彼の顔は一気に変わり、私が持っている本をとりカバーをはずした。
そして、自分の本を取り出しカバーをはずして、
俺はノルウェーの森の(下)を読んでる。と言った。
並んでノルウェーの森を(上)(下)で読んでいたらしい。
こんな事があるのかと、本当にびっくりした。
それからは、今まで読んだ本の話やら、映画の話やらを友達から連絡がくるまで語った。
そして別れ際、これって俺のナンパですね。と言って彼は笑った。
やっぱりナンパだったのか・・・汗汗
でも、あの偶然には勝てなかったさ